このサイトについて
痕跡マップは、いま何も残っていないように見える場所に確かにあった出来事を、地図の上に集めた記録である。埋め立てられた川、空襲で焼けた区域、刑場や墓所の跡、地形が残した地名——資料まで辿れるものから、地元で語り継がれてきただけのものまで、どこまで確かめられたかを区別して並べている。
断定しない。恐怖を煽らない。私有地への立ち入りは勧めない。そのうえで、記録に残った出来事はそのまま記す。それがこのサイトの立ち位置である。
4つの根拠ラベル
すべての地点に、どこまで裏づけが取れているかを示すラベルを付けている。同じ地図に載っていても、確からしさは同じではない。
- 資料確認済み
- 自治体・国・学術資料など、公的な資料で裏づけを確認したもの。
- 資料候補
- 史実として広く知られているが、当サイトとしては一次資料での検証が未完了のもの。
- 伝承
- 郷土伝承・由来説として語り継がれてきたもの(諸説ある場合を含む)。
- 噂・未確認
- 出典がはっきりしない言い伝え。事実として断定しない。
編集部が何を調べたか
各地点のページの下部に「編集部の調査メモ」を置いている。どの資料で何を確認したか、何が確認できなかったか、資料同士がどう食い違うか、位置の精度がどこまでか——確認できたこと・不確かな点・資料差・位置の精度を分けて整理している。
たとえば、名称そのものを裏づける一次資料に到達できていない城跡がある。資料によって埋立の年が1年ずれる堀川がある。犠牲者の数え方が資料ごとに違う慰霊碑がある。そうした未解決を、解決したように書かないことにしている。
調べ方そのものについては 記事一覧 の調べ方ガイドにまとめている。
読み物
地図に載せきれない背景は、記事にしている。現地を歩いた記録、資料の探し方、地名や災害の来歴など。