調べ方ガイド
痕跡マップの使い方 — 種類で絞る・住所で調べる・ピンの札から記録ページへ
地図の上の種類の札で水・戦・死・地・方位・噂の痕跡に絞り、帯の「地域から探す」か「住所で調べる」で場所を決める。ピンを押すと札が開き、根拠ラベルで裏づけの程度が分かる。写真・年表・出典は「記録ページを開く」から読める。鬼門の扇と明治の地図も地図の上で重ねられる。
目次(7項目)
痕跡マップは、地図そのものが入口になっている。画面の上から順に、見出しの行、帯の札(読み物・住所・地域・土地の履歴書・鬼門)、読み物の列、そして残り全部が地図だ。ページは下へ続かないので、ホイールや指の上下の動きは地図の拡大と移動だけに使われる。ここでは、その地図を使って「この場所で何があったのか」にたどり着くまでの手順を、画面の順に並べる。
種類の札で絞る — 6つの痕跡が表すもの
地図の左上に並ぶ札は、痕跡の種類だ。押すとその種類のピンだけが残り、「すべて」で元に戻る。

- 水の痕跡 … 消えた川・池・堀、水害の記憶
- 戦の痕跡 … 空襲・戦災・古戦場・軍の施設の跡
- 死の痕跡 … 刑場跡・墓所跡・大きな事故の記録
- 地の痕跡 … 地名の由来・昔の地形・古地図との違い
- 方位の痕跡 … 鬼門など、方角にまつわる話
- 噂の痕跡 … 地元で語られる話・言い伝え
同じ列の「❓ 未確認あり」は種類とは別の札で、資料でまだ確かめられていない事柄が残っている地点だけを出す。見出しの行の検索窓に地点の名前や地域名を打つと、候補が打つそばから出て、選ぶとその地点へ飛ぶ。
地域と住所で探す — 半径は500m・1km・3km
行きたい場所が地域単位なら、帯の「地域から探す」を押す。件数の多い地域の札と「全国」の札、その下に府県ごとの区・市の札が並んでいて、押すと地図がその範囲へ動く。

番地まで決まっているなら「住所で調べる」だ。住所や地名を入れると、その地点を中心に、まわりに記録された痕跡が地図の右の札(スマホでは下からの札)に並ぶ。数える範囲は500m・1km・3kmから選べ、最初は1kmになっている。札の上の数字は半径500mの中の痕跡の数と濃さから出した参考値で、土地の良し悪しを測るものではない。同じ札には、国土地理院のデータから引いた標高と地形分類(「この地点のかたち」)、鬼門と裏鬼門の方向にある痕跡、周辺の寺社・墓地を重ねる押しボタンも入っている。
住所は地図のURLにも書ける。梅田のまわりを調べるのように、「?q=」のあとに地名を付けて開くと、その場所の札が開いた状態から始まる。地図をある程度まで拡大してから何もない場所を押すと出る「この地点を調べる」でも、同じ札が開く。
ピンを押して札を読む — 丸の色と根拠ラベル
ピンはすべて丸で、色と中の1文字が種類を表す(水・戦・死・地・方・噂)。数字の入った丸は、近くのピンをまとめたもので、押すとその範囲まで寄る。同じ地点に重なっていて寄っても分かれない場合は、名前の一覧が出る。

ピンを押すと、PCでは地図の右端に、スマホでは下から札が開く。札の頭には名前と、次の札が並ぶ。
- 種類(水の痕跡など)
- 根拠ラベル … 裏づけの程度を4段階で示す。「資料確認済み」は自治体史や公的なアーカイブなどの一次資料で内容を確かめたもの、「資料候補」は史実として広く知られているが、まだ一次資料を確かめていないもの、「伝承」は土地の言い伝えや由来の説(諸説を含む)、「噂・未確認」は出典の分からない話だ
- 現地レポあり … 実際に足を運んだ記事がある地点。押すとその記事へ
- ❓ 未確認あり … まだ分かっていないことが残っている地点
その下に写真、短い説明、畳んだ年表が続く。位置は概略で、札の下の方に位置の精度と最終確認日が出る。スマホで札を上へ引くと全画面になり、下へ引くか×で閉じる。
公開した後で事実や出典を直した地点は、記録ページの一番下に「訂正履歴」として、いつ・何を・なぜ直したかが残る。
記録ページで写真・年表・出典を見る
札の大きな押しボタン「記録ページを開く」は、その地点の常設のページへ進む。記録ページには、時のながれ(年表)、現地の写真、編集部の調査メモ、「❓まだ分かっていないこと」、参考・出典、近くの痕跡がまとまっている。札が「何があったか」を短く示す場所なら、記録ページは「どこまで確かめられたか」を読む場所だ。記録ページのURLは地点ごとに変わらないので、あとで読み返すときにも使える。札の「この痕跡へのリンクをコピー」で得られる地図のURL(「?spot=」付き)は、地図の上でその札を開いた状態を共有するためのものだ。

近くの一覧で歩く
札のいちばん下には「近くの痕跡」が並ぶ。その地点から1km以内の痕跡を近い順に最大6件、1km以内に無ければ30km以内の最寄りを3件まで出す。押すと地図がその地点へ移って札が入れ替わるので、一覧を押し進めるだけで、周囲の記録を順にたどれる。実際に歩いて回るときの目安にもなるが、私有地には入らないこと、位置は概略であることは忘れずにおきたい。

帯の右端(スマホでは見出しの下の1行)にある「今日の痕跡」は、日替わりで1地点を選んで出している。押すとその札が開く。
鬼門・方位と古地図の道具
帯の「鬼門・方位」から「地図で鬼門を調べる」を押すと、鬼門モードに入る。地図を押した地点から北東(鬼門)と南西(裏鬼門)へ、それぞれ45度の幅の扇が描かれる。扇の半径は500mから5kmまで変えられる。方角の出し方そのものは鬼門の方角の調べ方にまとめてある。

種類の札の並びにある「古地図」は、地図の上に昔の地図や空中写真を重ねる道具だ。明治期の地形図(1892〜1910年・京阪神のみ)、昭和3年の空中写真(大阪)、戦中・焼け跡・高度成長期の空中写真から選べる。重ね方は、濃さを変える、仕切り線を動かして左右で見比べる、2画面に並べる、の3通り。「明治の水辺(低湿地)」を重ねると、当時の川・沼・湿地の範囲が浮かぶ。明治の地形図は「今昔マップ on the web」、空中写真と低湿地は国土地理院の地理院タイルを使っている。どちらも外部の提供なので、将来見られなくなることがある。旧河道の読み方は旧河道とは?で扱っている。
調査台帳 — 何を確かめて、何を確かめていないか
地図の左上(スマホでは種類の札の下の1行)にある「調査台帳」は、いま地図に載っているスポットの数、記事の数、土地の履歴書の数を出している。数字はそのときの公開物から数えたものだ。

「くわしく」を開くと、上の根拠ラベルの4段階と、編集部が選ぶ3本の読み物が出る。ある地点を読むときは、根拠ラベルと「❓ 未確認あり」の札を先に見ておくと、どこまでが資料で確かめられた話なのかを取り違えずに済む。何がまだ分かっていないのかは、記録ページの「❓まだ分かっていないこと」に項目ごとに並んでいる。確かめられた事実と、まだ確かめていない話の境目は、札と記録ページの両方で同じ印になっている。
あなたの住所のまわりに、どんな記録が残っているか。→ 痕跡マップで住所を調べてみる
あなたの住所には、どんな痕跡が眠っているでしょうか。
あなたの住所の痕跡濃度を測る →参考・出典
5件出典に基づいて掲載している
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