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歴史の痕跡

関西のダム湖に沈んだ村|滝畑・天若・白屋・上生野の記録と、渇水の年に現れる物

関西のダムで水没や移転の数を公的資料で確かめられたのは、大滝ダム(川上村)の399戸、生野ダム(朝来市)の上生野58戸、椿山ダム(旧美山村)の160世帯、一庫ダム(川西市)の32世帯などだ。滝畑ダムや日吉ダムは、水没した戸数を公的資料で確かめられていない。

2026-11-05 | 執筆・編集:痕跡マップ編集部
目次(12項目)

関西にも、ダムの底に村があった場所がいくつもあります。岐阜の旧荘川村や高知の旧大川村ほど語られることは少ないのですが、自治体や水資源機構の記録を読むと、移転した戸数や補償がまとまった年月が残っています。

6府県の10のダム

対象は大阪・奈良・京都・兵庫・滋賀・和歌山の6府県です。湖底や立入禁止の場所には入らないでください。

大阪・奈良・京都・兵庫・滋賀・和歌山の6府県にある10のダムの位置図。滝畑ダム、大滝ダム、布目ダム、日吉ダム(天若湖)、一庫ダム、生野ダム(銀山湖)、引原ダム、椿山ダム、二川ダム、永源寺ダム。
大阪・奈良・京都・兵庫・滋賀・和歌山の6府県にある10のダムの位置図。滝畑ダム、大滝ダム、布目ダム、日吉ダム(天若湖)、一庫ダム、生野ダム(銀山湖)、引原ダム、椿山ダム、二川ダム、永源寺ダム。
10のダムの所在地、資料にある年、水没と移転の記録を並べた一覧。戸数を資料で確かめられなかったものは「未確認」としている。
10のダムの所在地、資料にある年、水没と移転の記録を並べた一覧。戸数を資料で確かめられなかったものは「未確認」としている。

大阪 滝畑ダム(河内長野市)

ダムの水は、羽曳野市・藤井寺市など石川沿岸の耕地約400ヘクタールの農業用水と、河内長野市・富田林市の水道水源になっています(資料確認済み)。昭和57年(1982)に供用が始まったあと、平成6年(1994)・14年(2002)・19年(2007)・29年(2017)に水道の取水制限が必要になる渇水が起きています(資料確認済み)。

奈良 大滝ダム(川上村)

奈良 布目ダム(奈良市・山添村)

京都 日吉ダム(南丹市)

兵庫 一庫(ひとくら)ダム(川西市)

兵庫 生野ダム(朝来市)

兵庫 引原(ひきはら)ダム(宍粟市)

和歌山 椿山ダム(日高川町・旧美山村)と二川ダム(有田川町)

滋賀 永源寺ダム(東近江市)

渇水の年に見えるもの

資料で確かめられた「水位が下がって現れた物」は二つです。2026年の大滝ダムの旧道と橋と、滝畑ダムの昔の道路や橋です。大阪府は、晴れの日が長く続くとダムを建てる前からあった道路や橋が姿を現すことがあると記し、平成19年(2007)に撮った「あらわになった昔の橋」の写真を載せています(資料確認済み)。滝畑ダムでは平成6年(1994)・14年(2002)・19年(2007)・29年(2017)に取水制限が必要になる渇水が起きており、一庫ダムも平成6年(1994)に上水30パーセント・農業用水40パーセント、平成14年(2002)に上水・農業用水とも40パーセントの取水制限がありました。一庫ダムなどで、こうした年に湖面がどこまで下がり、何が見えたかは、今回の資料では確認できていません。見に行く場合は、ダム管理事務所の貯水率の発表を確認し、湖底へ降りずに岸や橋の上から眺める範囲にとどめてください。

確認できなかったこと

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参考・出典

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