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伊木山の熊野神社と、山中に図示された「本宮跡」(ペルー在留者が寄進した鳥居)|何があった場所か

自治体史・公的アーカイブ・碑文や現地の掲示など、一次資料で内容を確認済みの情報です。
位置精度: 地点特定(ピンは現在の社殿。各務原市の散策Mapが「本宮跡」と記す地点は山中にあり、座標は未取得) / 最終確認日: 2026-09-12
鳥居越しに見る参道。石灯籠が並ぶ(2026年9月撮影)
鳥居越しに見る参道。石灯籠が並ぶ(2026年9月撮影)

伊木山の南西、市が「やすらぎの森」と呼ぶ谷に、熊野神社がある。石の鳥居が立ち、石灯籠の並ぶ参道が続き、社殿は山の中にしては構えが大きい。それでいて社務所は無く、由緒を記した板も無い。祭神も鎮座の時期も、境内では分からない。岐阜県神社庁の各務原市一覧(104社)には、〒509-0111「各務原市鵜沼」の項に熊野神社として載り、住所は鵜沼字大伊木伊木山1494番地、通称は権現様、主祭神は家津御子神・熊野久須美神・速玉男神、創立年月日は不詳と記される。由緒の欄は、文政十年(1827)の棟札を最も古い記録として挙げ、昭和十二年(1937)に祭文殿が新築され、参道も改修されたと記す。

手がかりは三つある。鳥居の左柱に「獻主 本籍當地 秘露國在留」と刻まれ、その下に寄進者名が続く。秘露はペルーで、この土地に本籍を置いたままペルーに在留した人が寄進したことになる。右柱の年号は風化しており、昭和二年と読めるが冒頭の字は判読できない。参道脇の藪には「凱旋記念」と刻まれた大きな石碑が半ば埋もれている。そして各務原市の「伊木山散策Map」は、いまの社殿とは別に、山中に「本宮跡」「中宮跡」を図示している。社が山の中から移ってきたらしい、というところまでが、公的な地図から読める。

時のながれ

現地の写真

熊野神社の社殿。瓦葺きの拝殿と石の玉垣(2026年9月撮影)
熊野神社の社殿。瓦葺きの拝殿と石の玉垣(2026年9月撮影)
藪に沈みかけた「凱旋記念」の碑(2026年9月撮影)
藪に沈みかけた「凱旋記念」の碑(2026年9月撮影)
伊木山の熊野神社と、山中に図示された「本宮跡」(ペルー在留者が寄進した鳥居)の位置を示す地図
この地点の地図(地理院タイルに地点を加筆)

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