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水 水の痕跡 資料確認済み

大原隧道(水道の幹線と人とが、同じ穴を通っている)|何があった場所か

自治体史・公的アーカイブ・碑文や現地の掲示など、一次資料で内容を確認済みの情報です。
位置精度: 地点特定 / 最終確認日: 2026-09-18

横浜市南区の清水ヶ丘と南太田をつなぐ、馬蹄形のトンネルである。横浜市都市整備局都市デザイン室は、所在地を南区清水ヶ丘76-10から南太田2-222まで、構造を馬蹄形トンネル、建築年代を昭和3(1928)年、設計を横浜市、施工を不詳と記す。市の認定歴史的建造物の一覧は、認定年度を平成12年度と記す。市が撮影などの使用許可の相談先に挙げているのは、都市整備局ではなく水道局の中村水道事務所である。

このトンネルが水道と結びついているわけは、関東大震災のあとの工事にさかのぼる。横浜市水道局の横浜水道130年史は、復興事業が1924年度から1929(昭和4)年度まで6年間にわたって施行されたとし、配水工事について、あとから市域に編入された磯子・蒔田・大岡方面が既設の配水幹線から離れていて配水上の問題も多かったため、復興工事を機にこれらの方面への配水強化を図るため、新たに蒔田磯子線を布設したと記す。土木学会は、地図の上で直線におよそ750メートル北北西にあたる保土ケ谷区の東隧道と合わせ、この二つを横浜水道に関わる隧道として2006(平成18)年度の選奨土木遺産に選び、水道幹線路の隧道で公道と兼用になっているのもめずらしいと記す。

土木学会は選奨の理由に、紫褐色の焼き過ぎ煉瓦と白の花崗岩とで装飾されている古典的デザインの坑門が、風格と美しさを備え、地域のランドマークとして親しまれていることも挙げる。一方で、横浜市道路・交通政策局橋梁課が財産管理する道路トンネル28施設の一覧に、この隧道は入っていない。同じ一覧には東隧道が載り、竣工1930年、延長168.0メートル、幅員5.3メートルと記されている。大原隧道の長さと幅を示す市の一覧には行き当たらなかった。坑口の前後は人や自転車の通る道である。見るときは通行の妨げにならないようにし、扉や設備には手を触れないようにしたい。

大原隧道(水道の幹線と人とが、同じ穴を通っている)の位置を示す地図
この地点の地図(地理院タイルに地点を加筆)

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